27th STEP けんかしちゃった…

  左 長女1歳の夏! 右 シャワー怖い…  

 前回の話には、実は後日談があったのです。

 毎日楽しく遊んでいるはずのある日、帰りの車の中で、長女は主人に言ったそうです。
 「Aちゃんとけんかしちゃった…」

 その日から長女はまた落ち込んでいました。
 けんかの原因は些細なことのようでした。長女がビデオを見ているとき、Aちゃんがいっしょに水飲みに行こう、と誘ったのに、長女が「やだ」といったら、Aちゃんがその次、長女のお願いを聞いてくれなかった。それでけんかになった、というのです。

 長女はどちらかというと「溜め込む」方です。つらいことがあってもすぐに爆発はしません。じっと我慢して、黙っているのです。
 でも私はまがりなりにも親、落ち込んでいるのは何も聞かなくてもわかります。でも長女は自分から開こうとしなければこじ開けることはなかなかできない性格、神さまに祈りつつチャンスを与えてくださいと祈っていました。

 次の日のお迎えの後も、長女は相変わらず暗かったのです。
 「…仲直りできなかったの?」と聞くと、「何で知ってるの?」「そりゃあ、ママだからね(主人に聞いたのですが…)」
 でも長女は、「もういいんだよ。ほかに○ちゃんもいるし、△ちゃんもいるし…。あ、そうだ、ママ、あのね…」…それだけいって、すぐに話題を変えてしまったのです。

 おうちに着くと、長男の友達が遊びに来ていて、みんなで野球をしていました。長女も「入りたい!」といって混ぜてもらっていました。しばらくして私が夕食の支度をしていると、長女の泣き声。

 …どうしたのかと思っていってみると、長女はうまく打てなくて、交代になってしまったのが悔しくて泣いているとのこと。順番はみんなで決めたこと。でも長女はそれが不満だったのです。

 今がチャンス! です。

 ね、みんなと遊ぶにはルールがあるんだよ。それがあるから誰もが楽しいんだよ。そのルールを守るためにはね、みんなが少しずつ我慢するんだよ。友達のためにちょっと我慢してあげるでしょ、そしたらきっと今度は友達がちょっと我慢して優しくしてくれる。それで、両方とも楽しくなるんでしょ? …そうでしょ?

 泣きながら聞いている長女。

 …だから、今度はAちゃんに少し「我慢」してつきあってあげたら? そしたらきっとAちゃんがうれしくなってあなたのことにつきあってくれるから。

 「…あした、Aちゃんにごめんね、今度は一緒に行くからね、って、言ってあげたら?」
 そういうと、長女は泣きながらうなずきました…。

 朝、保育園前に一緒にお祈りしました。
 照れくさがりの長女だけど、ちゃんと照れないでごめんねって言えるように…。

 その日、長女はいつもの長女で帰ってきました。
 「仲直りできたの?」と聞くと、「うん! 大の仲良しなんだから!」と、長女。

 神さまのグッドタイミング! でもらったチャンス。
 長女にとってとてもいい経験だったようです。すべては感謝ですね!!