21th STEP 用意されていた場所
左;園舎2Fからの南アルプス 右;次女の通園ジャージ!
私たちの家族は、長女が年中組の夏休み前に、今の甲府に引っ越してきました。
長男の小学校は義務教育だし、校区も決まっていることから、迷うことなく引っ越翌日から新しい小学校に通い始めました。長女の幼稚園については、あまりあせることなく、夏休み明けからじっくりと探すつもりでいました。
引越し前、とてもお世話になった長女の幼稚園の先生と話していたときでした。
引越し後のことで、先生が「仕事もお忙しそうだから、下のお子さんと一緒に保育園という方法もありますよ」と話してくださったのです。
どきっとしたのです。
6th STEPでも書いたとおり、長女と「保育園」という組み合わせにはそのときはまだ切ない思いがあって、いやだったのです。それに長女はとても寝つきが悪く、昼寝のある保育園は絶対苦労すると思いました。
次女のことを考えても、私の最後の子(ドクターストップがあるので…)となるだろう寵愛(笑)の的、他人になんか任せてなるものですか! という固い決心がありました(笑)。
でもこの「どきっ」、これはくせものなのです…。
夏休み明け、まずキリスト教の幼稚園の見学に行ってみました。
すばらしい設備、郊外に広々と緑に囲まれた園庭。その上ランチは温かいバイキング!! すごいっ! 私も行きたい(笑)! …しかし車で片道30分、保育料もそれなりのことがある…。ちょっと後で考えようかな…。
次に行った幼稚園は近くていいのだけれど、住宅3、4個分という中くらいの敷地にものすごい数の園児…。入学金の優遇はあるそうだけど、体操服、スモッグ、園服、かばん、帽子、それに靴まで園章入り、購入資金を計算する前にすでに引き気味…。
それからいろいろ「幼稚園」を見たけれどどこに行かせたらいいのか、余計わからなくなってしまったのです…。神さま、どこの「幼稚園」でしょう? …確信を与え、経済をも満たしてください…。
答えを待つまま、秋になり冷たい風が吹くころ、長女はたまらなくなって言いました。
「どうしてNちゃんは幼稚園に行けないの…?」
お友達がほしい、そう言って泣くのです。
前の幼稚園の友達からもらったはがきを取り出し、アルバムを毎日繰り返し見ていました。
早く行かせてあげたい、…でもどこがいいのかわからないし、入学金はどこも高くてそうそうひねり出せない…。泣いている長女を見て、切なくなりました。
とうとう、重い腰を上げました。…幼稚園という執着をしぶしぶ捨てて。
市の保育課に電話をして、空きのある保育園を教えてもらい早速見学。
…おどろきました。
市街地にあるにもかかわらず、ビックリするくらい広々した園庭。たくさんの遊具がゆったりと置かれ、長女の大好きなキックスケーターがたくさん。それに三輪車が何台も端から端まで楽しそうに走り回ってる。収容できる人数の半分しか園児を取ってないらしく、室内もとてもゆったり。園長先生は割ぽう着姿で園内のお仕事をしておられて、子供たちのお世話、駐車場の誘導までしてくれる面倒見のよい飾らない方でした。
次女の年齢のクラスは2クラスぶち抜きの広さの部屋に10人前後の子供という贅沢な空間。次女の得意技「高速はいはい」も、ここなら披露のしがいがありそうです。
園長先生がおっしゃいました。「よかった。今ならお二人ともきてもらえます。もう少しで満員になるところでした…」
…神さまの微笑が「ほらね」と言っているみたい。ほら、もう用意してあったでしょう…? 待っていたのですよ…。…そんな感じの「平安」に、私は降伏しました。
登園1日目。
…あのはしゃいだ長女の姿を見ると、本当に良かった、…そして心から反省、でした。…もっと早く保育園の道を祈ってみればよかった。私のかたくなさが長女をさびしくさせてしまいました。
そしてずっと不安だった昼寝も、初日からしっかりと寝付いたというのです!(家では寝ないのに!)…神さまの配慮です。
保育園が決まって、その登園準備中に、6th「虹の約束」を書きました。
保育園を選ぶことは、私の「傷」に触れる気がしていました。
でも保育園に決まった以上、もう無視できない。…祈り始めて、感謝を始めて、そして心をいやされて6thを書いたのです。
神さまの道の、なんとすべてがうまくつながっていくことか。…感動します。本当にうれしいのです。
今度は、もっと早く神さまの「どきっ」に気づけばいいな。もう少し早く、従えたらいいな。
…神さま、鈍感な私を助けてください!!