18th STEP 神様、お兄ちゃんを助けてください…!
左;3輪車はとても速い! 右;USAディズニーランドで
長男の足の手術のときの話に少し戻ります。
この手術は長女にとっても一大事だったのです…。
長女はとてもお兄ちゃんが大好きです。何をするのもお兄ちゃんと一緒。お兄ちゃんが一番で、独り占めしたい!
そんな長女がはじめてお兄ちゃんから離れて過ごすことになったのです。
最初のショックは、お兄ちゃんの手術のときの姿を見たことだったようでした。
泣き叫び、パニックに陥る長男の姿。…私も長女をそっとその場から離してあげるべきだったのかもしれませんが、必死だったからそこまで考えがまわらなかったのです。
それからお見舞いに行って、帰り際、泣き崩れる長男の姿。
長女は、病院からの帰り道、いつもずっと泣いていました。「お兄ちゃんを連れて帰る! 一緒に帰る!」
それから長女は、毎日夜になると、理由もなく爆発したように泣きました。何を言っても、なだめても抱きしめても泣き止まず、それが毎日のように繰り返したのです。…ひとりで通う幼稚園。内弁慶な長女は、まだ幼稚園で打ち解けられる友達ができていませんでした。それでもお兄ちゃんと一緒だったから、幼稚園に通えていたのに今はひとり…。
ある日、私とお風呂に入っているときです。長女がこう言いました。
「ママ、お兄ちゃんのために祈ってあげてよ」
私は答えました。「Nちゃん(長女)が祈ってあげれば? ママも祈ってるよ、いつも」
長女は「うん」と言いました。
長女は、それまではっきりとイエスさまを救い主として信じるかどうか、はっきりと告白したことはありませんでした。神さまのことは知っているし、大好きだけど、イエスさまって? 十字架って?
…十字架で罪を赦してくださったんだよ、信じる? と聞くと、いつも「う〜ん…」とうかない返事。
「Nちゃんの罪を赦すためだよ、信じようよ」「…うーん」「信じないとねー、地獄に行っちゃうんだよ」…気持ちが焦って脅すようなってしまったのがいけないのですが、ますます長女はかたくなになり、「悪いことしてないもん! イエスさまこわい!」
…お風呂の中で、長女は手を組んで祈ろうとしました。
「あー待って、でも神さま信じてないと、お祈りが神さまのとこまで届かないよ。…Nちゃん、イエスさま信じる?」
「…うん」
「Nちゃん悪いことしたことあるでしょ?」「してないよー」
「うそー! うそつきも罪だし、お兄ちゃんとけんかしたとき叩いちゃったでしょ。お友達のおもちゃとったことないの?」「…あるよ」「それを罪って言うの。罪があったら、天国にいけない。でも、イエスさまがNちゃんの悪いことの罰を、十字架で受けてくれたんだよ。神さまにNちゃんの代わりに叱られてくれた。それでイエスさまは死んで、それから生き返って天国に行って、…それを信じる子の心に神さまが住んでくれるようにしてくれたんだよ。…だから、十字架がNちゃんのためだって信じる? 神さまにごめんなさいする?」
「うん!」
そして長女と一緒に、はじめて信じる祈りをしました。
「…よかったね。これでNちゃんはクリスチャンだね。お祈り、神さま絶対聞いてくれるよ」
「うん! 神さま、お兄ちゃんを助けてください。早く帰って来るようにしてください…!」
私は信じる祈りを長女としながら、心からうれしかったのです。
長男の手術という苦難は、一つの魂を神さまにつなげたのです。一つの命を救ったのです…!
その日から、長女と一緒に祈りました。長男のため、生まれたばかりの次女のため。
そして、ここから長女は「妹」から「お姉ちゃん」への成長をはじめたのだと思います。この先、待っている「引越し」「友達との別れ」「新しい生活」…。
その中で驚くほど長女は成長するのです。
…神さまはすべてご存知。そのための第一歩。神さまには何と無駄のないことか。人間には考えつけない計画の中で、何と完全にみちびいてくださっていることか…!
長女の救いを主人に報告して、その次の日、主人は長女に言ったそうです。
「神さま信じるお祈りする?」
長女は元気に答えました。
「もうNちゃん、クリスチャンだから、天国行けるよ、2回目信じる祈りしなくていいんだよ!」
ハレルヤ!!