イリエさんは、私たちを色々な所へ連れて行って下さいました。
貧しい人々を援助するためにも出かけました。
それは、草がぼうぼうにはえている所で小さな木造の家がポツンと建っていました。


その家にいたのは3人の兄弟たちでした。上の子は6才〜7才位であとは、
5才か4才位になる子供たちでした。
家に入ると床は土間(どま)で家具などはなく、ガランとしていました。
天井はなく屋根は板ぶきですき間があいていました。
星を見ることは出来ますが、雨が降ったら家は水びたしになるだろうと思わされました。
雪がふればどうなるのかと思いました。イリエさんの話によると父親は刑務所に入っており、
母親は他の町で働いており、お世話は近所の人がしてくれているとの事でした。


写真では気付かないのですが、顔も服もよごれており、両親のいない3人兄弟は、
淋しさの中でもめげずに生きているのだと思わされました。
イリエさんは、ルーマニアに戻ってくる度に訪問し、援助しておられるとの事でした。

そして又、もう一つの家庭を訪問しました。
そこは、御夫婦がおられましたが、子供たちがたくさんいらっしゃる様子でした。
こんなに小さな家で、どうやってベッドに寝るのだろうと思わされました。
イリエさんが献金を渡すと、感謝して泣いておられました。神様に感謝していました。
そして、日本チームの姉妹たちをハグして下さり、訪問して下さったことを感謝して下さいました。

ルーマニアが解放されて3年位しかまだ経っていませんでしたから、
貧しく、困難の中で生きている人はたくさんいたのだと思います。
デボラの海外宣教の思い出
イリエさんが援助している3人兄弟↑
<連載5>