神様の恵み
〜理容師への導き〜

           この子は大丈夫、必ず立ち直る


私には「直喜」という息子がおります。
息子の名前は詩編33編1節からつけました。

「正しい者たち主にあって喜び歌え、
賛美は心の直ぐな人たちにふさわしい。」
(詩篇33篇1節)

(※口語訳の「直き者にふさわしい」)から「直喜」とつけました。
今、十九歳になりました。)


息子が中学3年生の12月頃、
アメリカの高校に留学させたら、という話がありました。


中二の春休みに、教会からのアメリカチームで
アメリカに行ったことがあった息子は喜び、
「僕は通訳者になりたかったんだ」と乗り気でした。


私たち夫婦はこの時点で神様の御心を確認すべきでしたが、
確認しないうちに話は進んで行きました。


3月の春休みにふたたび子供アメリカチームが出るので、
私と息子は共に参加し、
留学のための下調べをして来るということになりました。

ところがこのチームは突然中止となったのです。
危険ということが示されたからでした。


息子はアメリカに留学する道が開かれないときは、
一年間はアルバイトしてお金を貯めて、
夜は神学校の学びをして準備することにしていました。


一年後、神様は息子が働いたお金六十万円とほかに
留学の費用として百万円与えてくださいました。


また、ロス教会の方々によってホームステイの家も
英語学校の手続きも終え、あとは留学ビザだけでした。
息子はビザを取りに一人で大阪に出かけましたがダメでした。


英語力の不足、親類がいないこと、
高校を卒業してもう一度来てくださいとこことでした。


息子は大変傷ついてしまい、
それからは親の権威に立ち向かって来るようになり、
何度も父親とぶつかり戦うようになりました。
弟や妹も傷ついてしまい、私は泣いて神さまに祈りました。


ある時、韓国の断食祈祷院へ行って祈ったとき、
「この子は大丈夫。必ず立ち直る。」と確信することが出来ました。


今、息子は通信制の高校生です。
働きながら学び四年生です。


二年前に入学し、二年間のブランクがありましたが、
一年生の時に三年間の苦手な数学の単位を全部取りました。

成績が大変良かったので、
二年生に進級するときは教科書や授業料など
全部無料となる特典が与えられ、
また、今年三年を飛び越えて四年生に進級することが出来ました。


今息子の心はいやされ、
明るい優しい子に戻りました。
ハレルヤ!

デボラ大内


(この証(あかし)は、み声新聞の1999年7月4日号に掲載されたものです。)




その後・・・


息子は無事に神様の恵みによって卒業することが出来ました。


そして「手に職を」と考え、
理容師の見習いとして働きながら
通信制の理容美容学校に入学しました。


息子は、この学校の入学金、授業料、講習料、
国家試験を受けるための受験料など、120万円位かかったのだそうですが、
親に頼ったり、あてにすることなく、深夜、アルバイトしながら支払いました。


入学した時、ウォーターベットを20万位で買ったのですが、
熟睡するのに役立ったようですが、毎日9:30前後に帰って来て、
週2回位、深夜12:00から3時まで、
3年目は4時まで働き、3時間位の睡眠しか取らずに、
朝、何個もめざまし時計をかけて起きて仕事に行きました。


国家試験のある年には、
練習のために木曜日は深夜1時半頃まで
店長さんに指導してもらいました。



昨年の9月、国家試験に合格することができました。
鹿児島の通信制の理容美容学校では、
47%位しか、合格しなかったそうです。


息子の親しい友人たちが皆、
落ちてしまって、ショックだったようです。
やはり、働きながら勉強するのは大変だという事でした。

感謝すべき事は、息子のお店の店長さんは、
ひまな時は、お店で勉強するように言って下さったので、
息子は恵まれた環境に、置かれていたのでした。


すべてを導いて下さった神様に心から感謝します。



デボラ大内