主日礼拝説教要旨
2013年9月15日 青木キクミ副牧師
ヤコブの手紙1章5節~11節
ヤコブの手紙1:1~4では、試練が与えられる目的、その対応と結果について書かれていますが、ここでは、苦難の中にあるその試練の意味と目的を十分理解することが出来ない「知恵の欠けた人がいるなら、神に知恵を求めよ。」と言っています。 この神の知恵は、信仰の試練を通して忍耐を生むことを、知識として理解するだけではなく、困難の中でも神の御心の判断をする能力です。 神の知恵の特徴は、(1)実践的であることです。私たちの生活に関連し、試みを克服するための手段となる力です。 (2)神の御心の判断へと私たちを導き、試練から喜びを見出すように導かれます。 (3)キリストに似た者とされます。 そして、求める時には、疑わず、信じて求める事が大切です。 私たちは罪人ですから疑いはやって来ますが、疑いに立つのではなく、信じて祈り求めることです。 「貧しい境遇にある兄弟は、自分の高い身分を誇りとしなさい。」と言っていますが、これは、この世における社会的階級がどうであっても、神の子供とされ豊かな恵みを受けることが出来るので、その事を喜びとし、光栄としなさいと言っています。 また逆に、富んでいる人は低くされ、真の富を見る事が出来るようになったので喜びなさいと言っています。 太陽が熱風を伴って上ってくると、草を枯らしてしまう様に、富んでいる人も瞬時にして状況が変えられ滅びると言っています。 私たちはこの世の物を求めるのではなく、神に知恵を求め、神の御心を熱心に求め、神に聞き従って行きましょう。 (文 青木)