主日礼拝説教要旨

2013年6月16日 青木キクミ副牧師

へブル人の手紙11章23節~29節

信仰によって神の御業は成されて行きます。今週はモーセの信仰から、4つのポイントでお話しします。 1つ目は信仰は継承されるということです。聖書はモーセの信仰に触れて行く時、先ず両親の信仰について述べています。エジプトでイスラエル人が増え、ヨセフのことを知らないエジプト王パロは「生まれた男の子はみな、それを殺さなければならない。」と策略を巡らし命令を出していました。王の命令は国の命令です。このような時にモーセが生まれました。(使途7:18~20) 伝承によればモーセの父に幻が示されていたと言われています。両親にパロの命令を恐れない信仰がありました。 2つ目は信仰による選択ということです。両親はモーセを3か月隠して育てたあと、もう隠しきれなくなりました。見つかると罰せられモーセは殺されてしまいます。そこでナイルの岸の葦の茂みの中に置きました。パロの娘がそれを見つけ、モーセは王女の息子になりました。(出エジプト2:1~10) モーセははかない罪の楽しみを受けるよりは むしろ神の民と共に苦しむことを選び取りました。私達にも肉に従うか御霊に従うかの選択があります。御霊に従うためには御霊の助けが必要です。そのためには祈ることです。日々の小さなことに忠実に従って、小さな選択をひとつひとつ丁寧にすることが大切です。 3つ目は信仰の選択の先にあるものです。それは天の報い、永遠の神の都エルサレムです。使徒パウロも地上のものでなく、天に向かっての歩みを語っています。(ピリピ3:8~17) 信仰者に共通するものです。 4つ目は信仰によってエジプトを立ち去るということです。モーセは40才のとき、場所だけでなく心もすべてエジプトから立ち去りました。エジプトは霊的に悪い意味で書かれています。(黙1:1~8) 80才でイスラエルを民族ごとすべて 導いて立ち去りました。追ってきたエジプト人は信仰ではありませんでしたので紅海にのみこまれました。 教会は大宣教命令を受けています。大宣教命令には2つのポイントがあります。福音を宣べ伝えて、人々を救いに導き、バプテスマを授けることと、教えるということです。信仰の継承は家族親族だけでなく信仰の家族である教会で継承されて行きます。(文 谷本)