主日礼拝説教要旨

2013年4月21日 ヨハネ森啓一牧師

  

ルカの福音書19章1節~10節

人間は誰でも多かれ少なかれコンプレックスを持っているものです。劣等感には「肉体的劣等感」「性格的劣等感」「能力的劣等感的」「社会的劣等感」の4つがあるそうです。ユダヤ人から嫌われている背の低い取税人のザアカイは、この4つの劣等感を持っていたのではと言われる人がいます。劣等感の固まりのザアカイの唯一の生きがいはお金にありました。しかし、お金があっても心にある虚しさや悲しみを埋める事が出来ません。そんなザアカイの住んでいるエリコにイエス様が来られました。ザアカイはぜひ見てみたいと思い群衆の中、背が低い為イチジク桑の木に登ったのです。するとちょうどイエス様がそこに来られ彼に言われました。「ザアカイ、急いで降りてきなさい。今日は、あなたの家に泊まることにしてあるから。」と。「ザアカイ」と名前を呼ばれた事はイエス様が彼の全ての事を知っていることを表しています。彼の名前も性格も、今彼はどんな気持ちでいるか又どんなにお金を持っていても心が虚しいという事も知っているのです。 「ザアカイ」と名前で呼ばれ「あなたの家に泊まることにしてあるから」と言われ彼は驚きます。 「あなたの家に泊まることにしてあるから。」とはイエス様が最初からこのことを計画していたということです。「泊まられる」とは彼の心の中にイエス様が住まわれる事です。彼の人生の中心が、お金からイエス様に変わったのです。つまり「救われたのです。」今までの罪を悔い改め、主イエスキリストを救い主とされたのです。それと同じように、イエス様は私達の名前を呼ばれ、私達の所に来て下さり、今も私達の心の中に住んでおられるのです。そして、さらに多くの失われた人々を探して救おうとしておられ、そのために私達を用いようとしておられます。イエス様が神の計画の中を歩んでいたように、私達も主の御声に聞き従い神の御心の内を歩みながら、大胆に力強く福音を述べ伝えていきましょう。 (文責 森本)