主日礼拝説教要旨

2013年2月24日 ヨハネ森啓一牧師

へブル人への手紙 8章1節~13節

祭司職が変わったことにより、律法も変わりました。新しい契約が結ばれたのです。旧約時代は古い契約の時代、新約時代は新しい契約の時代です。8章では新しい契約について学びます。 契約には当事者がいます。それは神と人であり、契約の関係にあります。この関係は二つ。まず愛の関係。神は私たちを愛してくださっています。次に従う関係。人は神に従うのです。つまり私達が従うことを通して、神様の愛を受けるという関係なのです。 古い契約(律法)は、モーセを通して与えられました。律法の目的は、一つに人が罪人であることを教え 二つ目は人を信仰に導くことです。しかしこの契約は不完全な契約でした。人々は従わなかったのです。律法は良いものですが、律法を人の力で全うすることはできないのです。新しい契約は、十字架を通して与えられました。新しい契約の特徴は、信じる者すべてに 聖霊が与えられるようになったことです。聖霊が人の内側に住まわれるので、聖霊の力によって神に従うことができるのです。旧約時代に聖霊は 特別な人だけにしかおられませんでした。そのため多くの人々は神を知らず 理解することができなかったのです。理解できないため神を体験できず、人々は不従順となっていきました。しかし新しい契約では 信じるすべての人が聖霊によって知ることができ、さらに神を体験し理解することができるようになったのです。だから人は神に従うことができるのです。それは聖霊が共におられるからです。 罪においても 新しい契約との違いがあります。古い契約(律法)では罪を贖うため生贄を捧げますが、捧げ物をするたびに罪を思い出させてしまうのです。しかしイエス・キリストはただ一度すべての人のために、十字架で死んでくださいました。その結果 罪が完全に贖われたので、神は私達の罪を思い出さないと言ってくださいました。これは大きな違いです。 古い契約は消えていきます。しかし私達は今新しい契約の中にいるのです。私達には聖霊がおられるので、神を知ることができ 従うことができるのです。私達の本当の幸せは、神の言葉を守り従うことです。私たちの力では従うことができません。だから御霊によって歩むのです。祈り求め感謝し賛美し 神から力をいただき従うことで 祝福を受け取ってまいりましょう。(文 小川)