主日礼拝説教要旨
2012年8月5日 ヨハネ森啓一牧師
テトスへの手紙1章1節~9節
1節から4節は挨拶文です。手紙を書いたのは誰か 受取人は誰か、明確に書かれており パウロの挨拶の仕方です。しもべは奴隷を意味します。神との関係における奴隷には、神との関係における愛があります。神に用いられる最も早い方法は献身することです。パウロは使徒であることを強調しており、選ばれた人々の信仰を強め たてあげ、その信仰を全世界へ広げていく使命が委ねられていました。 教会に、その宣教と、制度的な信仰の確立が委ねられています。委ねられていることは御心です。委ねられたことに忠実に従うことは携挙とかかわります。 5節から9節は長老について書かれています。偽教師の問題が教会の中で深刻になり、色んなことに対応するため組織化する必要がありました。 パウロがテトスをクレテに残したのは、二つの仕事をさせるためです。ひとつは残っている仕事を整理することです。仕事を整理する意味は、完全に整えるということです。もうひとつは、町ごとに長老(監督・牧会者)を任命することです。クレテは「百町島」と呼ばれるほどいっぱいの町があり、それぞれの町の教会は十分に成長していませんでした。 その条件は、他の人から人格的にも倫理的にも非難されるところがなく、ひとりの妻の夫で、子どもは不品行を責められたり、反抗的であったりしない信者であることです。わがまま(自分の意見を強引に主張して他の人の話に耳を傾けない)ではなく、短気でなく、酒におぼれず、けんかを好まず、不正な利(偽教師は金銭を愛し、自分の利益を求めます)を求めず、旅人(巡回伝道者達は旅をしながら教会をたてあげていました)善を行うことを愛すると共に思慮深く分別があり、人に対して不義を行わない、神を冒頭しない、自分を制御できる人です。健全な教え、即ち福音のメッセージを長老や監督がしっかり持つことによって、人々を励ましたり、反抗する人たちを正したりするため、人々を立てる必要がありました。立てられた者はそのようなことが必要です。(文 谷本)