主日礼拝説教要旨
2012年7月22日 ヨハネ森啓一牧師
テモテへの手紙 4章9節~22節
[9節] ここで、パウロはテモテに何とかして来て下さいと言っています。 テモテが簡単に来ることが出来る状況ではないことをパウロは知っていました。 しかし、パウロは自分の死を目前にして、テモテに訓戒を与えると共に、会って喜びに満たされたいと願っていました。 [10節] デマスはパウロの同労者として、伝道旅行に同行していましたが、今の時代を愛し、パウロから離れテサロニケに行ってしまいました。 離れた理由はいくつかの説がありますが、真実は分からないままです。 私たちも、困難や問題が許される中でサタンの惑わしもあり、今の世に目が向きやすいと言う弱さがあります。感謝、賛美を強め、信仰の歩みをすることが大切です。 クレケンスとテトスは、デマスとは違いパウロに遣わされ、それぞれガラテヤとダルマテヤに行きました。 [11節] ルカは医者であり、社会的地位、財産もありましたが、一切をなげうってパウロに仕え、パウロの働きを支えていました。 マルコは、使徒の働き15:37~39に書かれているように、パウロの信用を一時失ったように思われますが、「彼は私の務めのために役に立つからです。」と言って、マルコを伴って来るように言っています。 私たち一人一人にも、成すべき働きがあり、その働きを忠実に行うことが大切です。 過ちを犯しやすいですが、悔い改めて正しく従っていくなら、再び、主は用いて下さいます。 [12節] パウロはテキコを特に信頼していました。 エペソ人への手紙、コロサイ人への手紙はテキコによって教会に届けられました。 テモテへの手紙第二もテキコによって届けられたのではないかと言われています。 [13節] 上着とは、今で言うポンチョのようなものです。また、羊皮紙の書物の中には旧約聖書が含まれていたことは間違いないと思われます。 [14節~22節] アレキサンデルはパウロをひどく苦しめましたが、パウロは呪うこともせず、一切の審判を神に委ねました。 私たちも、怒ったり呪ったりせず、すべてを神に委ね、感謝と賛美をもって信仰の歩みをすることが大切です。 パウロはローマで二回捉えられ、皆から見捨てられました。 しかし、見捨てた人々のために執り成しの祈りをしています。 そして、「主は、私とともに立ち、私に力を与えて下さいました。すべての国の人々がみ言葉を聞くようになるためでした。」と告白しています。 パウロとシラスは、伝道旅行中に投獄されましたが、感謝と賛美を捧げる中で、神の臨在が現わされ神の栄光が現わされたことが、使徒の働き16章に書かれています。 私たちも宣教の戦いの中で、困難や問題が許されますが、主はいつも私たちと共にいて力を与え、守って下さいます。感謝と賛美を捧げることは大切です。 パウロは第二回目の投獄の際には、殆んど人目に触れることはありませんでしたが、その中で、最大のチャンスはローマの法廷で被告席に立ち、み言葉を語る事が出来たことです。 当時の政治の中心、ローマから、宣教の働きが全世界に広がっていくことを、パウロは願っていましたし、知っていました。 私たちは、日本にリバイバルが起こること、リバイバルが全世界に広がって行くことを知っています。 一人ひとりは神の選びの器です。 どのような状況の中でも、喜びの声、賛美の声を挙げ、信仰の歩みを成し続けて行きましょう。 (文 青木)